2022-06-20

「結婚の自由をすべての人に」関西弁護団のロゴマークを田中がデザインしました。


 「結婚の自由をすべての人に」訴訟ですが、広報やキャンペーンを担う団体「マリフォー」が公益社団法人になった兼ね合いから、これまでのデザイン物を弁護団が使えなくなったとかで、独自のデザインを用意しなくてはならなくなりました。お金もかけられないということで、原告でもありまたグラッフィックデザイナーでもある田中が、ボランティアでデザインを引き受けました。
 「マリフォー」のブランディングがすでに成立していることもあって、当初はそのデザインを意識した形でリメイクしていたのですが、関西弁護団から「似た感じではなく全くの別物にしてほしい」というリクエストがありまして、結局ゼロからやり直しました。
 6月20日の判決から使用されるそうなので、この記事はその後に投稿する設定にしておきます。


 デザインとしての汎用性もあるように、できるだけシンプルなロゴを心がけました。LGBTのテーマカラーである6色を使うと、結局どれも似たようなものになってしまうので、今回はコンセプトこそを重要視しました。
 虹は、空中の水粒に光が反射することによってできます。このロゴを構成している形も水滴です。この水滴を、涙に見立てております。
 この裁判が始まってからも、原告さんや支援者としてエールをくださっていた方が相次いで亡くなりました。悲願だった同性同士で結婚ができる世界を結局その目では見ることが叶わないまま。悲しみは現在も進行中なのです。
 わたしたちの涙が、最後には虹色の花となって報われてほしい。デザインにはそういう想いを込めました。


 「marriage for all japan」という英語表記も使えないそうなので、「Marriage Equality in Japan」としました。英語の文法監修は原告仲間のテレサにお願いしました。個人的には「equality(平等)」という言葉が入ったことで、より強いものになったんじゃないかと思います。
 今後は様々なところで目にすることも増えると思いますが、このロゴの意味をちょっとでも思い巡らせてもらえたらと思います。

 ●グラフィックデザイン:田中昭全(川田中商会)


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