2019-10-12

「香川プライドウィーク2019」の覚え書き。#1


 丸亀市のパートナーシップ制度が頓挫してからも、2018年はそれまで通り丸亀市のLGBT施策に参加していた。しかし、いよいよモチベーションが維持できなくなって(訴訟など全国規模のアクションが始まったこともあって)、2019年に入ってからは『次の大きなアクションが起こるまでは丸亀市に関わらない』というところまで来てしまった。もちろん、これはぼく個人の心情から決めたことであって、その後も「プラウド香川」メンバーは丸亀市に関わり続けている。(川田は、直近の会にも参加した。)
 ある日、SNSを何気なく見ていたら「丸亀レインボーパレード開催!」の文字が飛び込んできた。よくよく見てみると、「プラウド香川」代表の藤田さんが丸亀商工会議所の皆さんとミーティングしている写真が掲載されていた。そして同時に、藍川逸美さんがパレードの代表を務めることも書かれていたのかな?ぼくはその計画を知った途端、「ぼくに何か協力できることがあるなら、何でもしたい」と思った。

 2018年の10月に、高松で大掛かりな「OUT IN JAPAN」の展覧会&撮影会があったことは記憶にも新しい。川田中家も、展示作業やらイベントプロデュースやらDJやら、メインの仕事をたくさんこなした。その撮影会で撮影された写真だけで構成する小規模な展覧会を、2019年の今年開催することは早くから決まっていた。その日程と、前述した「丸亀レインボーパレード2019」の日程がほぼ1週間のうちに収まることを発見した。これは「香川プライドウィーク」としてまとめられるんじゃないかというアイデアが、急に閃いた。
 それを「OUT IN JAPAN SETOUCHI」代表の高野晶さんと、「丸亀レインボーパレード」代表の藍川逸美さんに提案した。ふたりとも快諾してくれて、ついにはその取りまとめを川田中家が担当することになった。

 とは言え、「香川プライドウィーク」に予算が付いているわけではない。それぞれに独立して進んでいるふたつの企画を、ただ名前だけでつなげるというアイデアだ。新たなチラシを作る予算などもちろんないから、とりあえず、SNSで拡散するための画像を作ることにした。
 2018年に「OUT IN JAPAN SETOUCHI」を開催するために立ち上げた「瀬戸内LGBTプロジェクト」のアイコンはぼくが無償で提供したのだけど、それを有効活用することにした。


 QUEERを象徴するピンクの四角に、「香川プライドウィーク」のシンプルな白抜き文字。そして、「OUT IN JAPAN SETOUCHI」のロゴに使われた瀬戸内の海の色。虹を手にしている中性的な人物のイラスト。日付。
  SNSで拡散する時、小さな画像になっても文字だけは読み取れるように、デザインのバランスを工夫した。
 これは正解だったようで、「香川プライドウィーク2019」の名前の下で「丸亀レインボーパレード」と「OUT IN JAPAN SETOUCHI写真展」が同時開催されるという印象がすっかり浸透したみたいだった。


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