2016-05-17

いつか日本中のゲイカップルが、多様な選択肢のひとつとして「結婚」を選べる日がやって来ますように。


 2016年5月15日日曜日の午後。晴れの国・岡山は晴れ。倉敷市にある美観地区にて、ゲイウェディングの写真撮影が行われました。


 今日のブログは、スタッフの方に撮っていただいたオフショット写真でお送りします。(多少画質が粗いのは、そのためです。)


 倉敷美観地区はぼくらもプライヴェートでよく遊びに来るお気に入りの場所なので、今回のロケ地がそこだと聞いた時はとてもうれしかったです。


 撮影は、観光客の少ない路地裏を中心に行われたのですが、古の町並みがすっかり修復されてました。記憶違いでなければ、数年前に来た時この辺はまだ整備が終わってなかったように思います。


 羽織袴になまこ壁。これ以上ない和の取り合わせ。


 今回はカメラマンによる演出が全カットにありました。普段はナチュラルなふたりを撮ってもらうことが多いので、それはそれで新鮮でした。


 ぼくらはプライヴェートでも時々、着物を着ます。いつもは着流しなんですが、今回は紋付き袴。フォーマルな装いもたまにはいいね。


ウェディングというより、コメディになってしまいそうな演出。……被写体のせいか?


 このシーンは結構体力使いました。(ミュージカル風?)


 大原美術館の脇にある日本庭園「新渓園」にて。


 指輪は借り物です。来年こそは、彫金作家の友人にオリジナルの結婚指輪を作ってもらおうかしらと考えています。


 というのも、来年は結婚10周年(!)のアニバーサリーイヤーなので、何か記念になることがしたいのです。このプロジェクトに参加できたことも、いい記念になりました。


 せっかくプロの写真家に撮ってもらうんだし、ロマンチックな画も残してくれるものと期待してたんですが、あっさりと終わりそうになったのでこちらからリクエストしてキスシーンを撮ってもらいました。(やはりぼくらはコメディ担当なのか!?)


 これらはあくまでオフショットなので、画質が粗いのはご愛嬌。プロカメラマンの手による高画質の作品は、また後日改めて掲載します。





 今回の写真撮影を直前に控えた2016年5月11日。イタリアでもついに、同性カップルの法的保障が認められることになったというニュースが飛び込んできました。


「イタリア、同性婚相当の「シビルユニオン」可決。
これにより、欧州主要国全てで同性カップルの法的権利が可能に」(Genxy)
http://genxy-net.com/post_theme04/512216l/


 G7(先進7カ国)の国で、同性カップルへの法的保障がないのはとうとう日本だけになってしまったそうです。
 また、こちらも運命的なものを感じるのですが、ぼくらがゲイウェディングの写真撮影をしていたちょうどその時間、美観地区の一角ではG7の教育大臣会合が開かれていたそうです。多様性が社会の発展に不可欠であることなどを盛り込んだ「倉敷宣言」が、ぶじ採択されたということです。


「G7倉敷教育大臣会合 「倉敷宣言」を採択」(クラシキ文華)
http://citysales.city.kurashiki.okayama.jp/information/556/


 そして、本日5月17日は「国際反ホモフォビアの日」です。無知からくる同性愛嫌悪をなくしましょうという主旨の記念日。世界保健機関(WHO)が国際疾病分類から「同性愛」の項目を除外したのが1990年5月17日であったことにも由来しています。
 同性愛は、何ら特別なことじゃない。多様な生き方のひとつとして、世界中が認めていることなのです。
 いつか日本でも、多様な選択肢のひとつとして「同性婚」を選べる日がやって来ますように。

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