2022-04-11

三豊市の「三豊市ファミリーシップ宣誓制度告知ポスター」をディレクションしました。


 ご報告がすっかり遅れてしまったのですが、印刷物のアートディレクションを手がけました。
 今年(2022年)の1月より三豊市では「三豊市パートナーシップ宣誓制度」が「三豊市ファミリーシップ・パートナーシップ宣誓制度」にアップデートされました。これまでは市が同性カップルを認証する制度だったのが、同性カップルと共に養育している子どもや家族までもを認証できるように改訂されたものです。
 それに伴い、告知ポスターも新たに制作しました。そのアートディレクションとイラストレーションを田中が手がけさせていただきました。
 三豊市内の各自治会館や公共施設にはもう貼り出されているので、すでに見た方も多いと思います。改めて、お知らせしておきますね。


◉三豊市ファミリーシップ宣誓制度告知ポスター


イラストレーションとデザイン:田中昭全(川田中商会) 



◉ポスターのねらい◉
アートディレクター/イラストレーター/デザイナー:田中昭全

 2022年1月より開始した「三豊市ファミリーシップ・パートナーシップ宣誓制度」について、広く周知するために制作しました。2020年のポスターで男性同士のカップル(手前味噌ですが、わたしとわたしの同性パートナーの写真を使いました。写真家はJeremy Lanig。)、2021年のポスターで女性同士のカップル(三豊市内に実在する同性カップルで実際に制度を使っているカップルが被写体です。写真家は岩倉しおり。)ときて、今年は子どもの居る同性カップルを写真の被写体にできないかと構想しておりました。しかし、該当のカップルは身近には見つかりませんでした。また、三豊市人権課の担当者である河田さんが、わたしの絵を気に入ってくださっているということもあり、今回は絵で表現することにしました。
 男性同士のカップルにするか、女性同士のカップルにするか、少し悩みました。しかし、実現性のことを考えたら、身体的機能として実際に産むことができるのは女性(ここでの定義はシス女性ですね)同士のカップルです。男性カップルにはまだ特別養子縁組制度が開かれていないことや、代理母出産に関して賛否があることを考えたら、公のポスターとしては女性同士の方がいいのではないかと思いました。(ただし、経緯はどうであれ、実際男性同士のカップルが子どもを養育しているケースはすでに日本国内にもありますので、制度はもちろんどちらのカップルにも開かれているということは念のために明記しておきます。また、この制度は子どもだけでなく、親や同居している親族にまで適用できるそうです。)
 普段は白黒の線画しか描かないので、今回はカラフルな色彩を使うことは当初からの構想でした。それで、パステルカラーの「ピンク」「水色」「ミントグリーン」「淡いブラウン」「黄色」で構成しました。より目を惹くポスターになったかと思います。
 また、制度のスタートを記念して、2022年1月のひと月の間は市役所や庁舎などにおいてレインボーフラッグが掲げられていました。その写真もシェアさせていただこうと思います。


 またこの写真は、2022年4月号の「広報みとよ」内「今月のインスタギャラリー」にも掲載されています。よかったらチェックしてみてください。




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