三豊市の「三豊市パートナーシップ宣誓制度告知ポスター2021年版」をディレクションしました。

　「三豊市パートナーシップ宣誓制度」が始まった昨年、ぼくらの写真を使った告知ポスターを制作しました。2021年の今年も、新しいポスターを川田中商会が制作させていただきました。
　写真はなんと、三豊市在住の写真家・岩倉しおりさんです！何年も前から一緒にお仕事したかったんですが、今年ようやく実現しました。感慨もひとしおです。
　さすがに2年続けて自分たちが被写体になるわけにもいかないので、三豊市在住の友人たちにモデルをお願いしました。彼女たちもパートナーシップ宣誓制度を使っているリアルな同性カップルです。

　3人の女性たちのおかげで、とても美しいポスターが完成しました。
　これから、三豊市内の公共施設や自治会館・企業などに配布される予定です。どこかでお目にかかれますように。

◉三豊市パートナーシップ宣誓制度告知ポスター2021年版

写真：岩倉しおり　デザイン：田中昭全（川田中商会）

　ポスター公開を記念して、ささやかなキャンペーンをしてみます。 #わたしたちの愛はここにある というハッシュタグとともに、同性カップル当事者の方はご自身のカップル写真をSNSなどでシェアしていただければと思います。何の特典もつけられませんが、可視化という部分でぜひご協力ください。もちろん、三豊市外の方も積極的にご参加いただければと思います。

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[プレスリリースとして追記] 2021/04/26

◉ポスターのねらい◉

アートディレクター/デザイナー：田中昭全

　2020年1月1日より開始した三豊市パートナーシップ宣誓制度について、広く周知するために制作しました。2020年に制作したポスターは男性同士のカップルの日常を描いたものだったのですが、2021年の今年は女性同士のカップルのウェディングを意識したものにしました。

　起用した写真家は三豊市在住の岩倉しおりさんです。SNSを中心に若者にすごく人気があって、書籍やCDなどのパッケージに彼女の写真作品が使われていたり、KADOKAWAからは「さよならは青色」というタイトルの写真作品集も出ています。その本の中でも、三豊市内の風景がとても印象的に切り取られています。今回も同様に、三豊市内の浜辺で撮影しました。

　写真の被写体となった女性ふたりは、三豊市在住の同性カップルです。実際にパートナーシップ宣誓制度を活用しています。彼女たちが持つ雰囲気に、岩倉しおりさんの写真のテイストと近しいものを感じ、オファーしました。

　岩倉しおりさんの写真作品は、被写体の顔がはっきりと写らないことが多いのですが、今回のふたりも同性カップルであることを世の中にはオープンにしていないため、ブーケで顔を隠す演出にしました。また衣装や小道具も、3者の私物をお借りしたものです。

　岩倉しおりさんは、今回のポスター画像をSNSでシェアする際に、「誰もが生きやすい世の中になってほしい」という声明を出してくださいました。SNSを活用する若者たちの間では、同性同士でパートナーシップを結ぶことは男女の性のあり方となんら変わらない『普通』のこととなりつつあります。今回のポスターは、若者の『当たり前』を表現したものと言えるかもしれません。

　また、三豊市は、近年観光地としても脚光を浴びています。それに惹かれて、若い移住者が増える傾向にあります。多様性を尊重する三豊市の姿勢が、移住を希望する方たちにとっても魅力として映ってほしいと思います。それらの意図をすべて集約したのが、今回のポスターです。