2019-06-12

香川県三豊市のパートナーシップ制度導入に関するテレビ報道。


 香川県三豊市の「パートナーシップ制度」導入についての報道は、新聞掲載後にテレビでも取り上げられたようです。
 最新ニュースは一定期間公開された後、削除されることが多いので、こちらに再録させていただきます。ご了承ください。



*2019年6月10日 KSBニュース*

三豊市で同性同士のカップルに「パートナーシップ制度」 四国初の導入見通し 香川






 香川県三豊市が、同性同士のカップルに結婚に相当する関係を認める「パートナーシップ制度」を、今年度中に導入する方針を示しました。
 6月7日の三豊市議会で山下昭史市長が明らかにしたものです。

 「パートナーシップ制度」は、申請があった同性カップルに対し、結婚に相当する関係を認める証明書を市が発行するもので、四国の自治体では初めての導入となる見通しです。

 三豊市では今年2月、市内に住む男性同士のカップルが婚姻届を提出しましたが受理されませんでした。
 2人を含む13組の同性カップルが精神的な苦痛を受けたとして国に損害賠償を求める一斉提訴を行っています。

(三豊市/山下昭史市長)
「ダイバーシティの部分、多様性の部分で、やっぱりLGBTも含めて、我々として取り組むべき内容だと思って前に進めています」

 「パートナー制度」については総社市が今年4月に導入しています。法的な拘束力はないものの、民間企業で家族割引が適用されたり、生命保険の受け取り人になることができます。





*2019年6月13日(木)18:15〜19:00 RNC(西日本放送)「news every.」*

三豊市 同性パートナーシップ制度導入検討

 同性同士のカップルを公的に認める同性パートナーシップ制度について、香川県三豊市が今年度中の導入を検討しています。
三豊市の山下昭史市長は開会中の市議会の中で同性パートナーシップ制度について研究会を発足し検討していて、今年度中の導入を目指す考えを示しました。
 導入されれば四国では初めてとなります。
 同性カップルを巡っては、今年2月、田中昭全さんと川田有希さんが婚姻届けを提出しましたが、市は現行の法律を根拠に受理しませんでした。
 田中さんと川田さんは西日本放送の取材に対し「わたしたちのような存在を自治体が公に認めることで希望を持てる人が増えると思う。愛着を持っている三豊市でパートナーとともにずっと住み続けたい」と話しています。
 一方で、同性パートナーシップ制度は法的拘束力がないなどの課題もあり、三豊市は今後、同性のカップルなどから話を聞くなどして制度の内容を定める方針です。



 西日本放送に寄せたコメントの全文を以下に掲載しておきます。



 こんな地方にも同性愛者はいます。ほとんどの人は、誰にも言えず隠して生活してます。若いうちはそれでやり過ごせるかもしれません。しかし、パートナーを見つけ何十年と連れ添う中、制度のないことが至るところで障害となります。
 今年の2月、ぼくとパートナーは三豊市に婚姻届を提出しました。市民課の職員さんには「ぼくらの関係性にいちばん近い制度が婚姻だったんです。」と理由を説明しました。同性同士であることを理由に受理はされませんでしたが、パートナーシップ制度の検討を約束してくださいました。先日ついに、山下昭史市長から正式発表があったようで大いに期待してます。
 「パートナーシップ制度」は「婚姻」と違い、法的な拘束力はありません。しかし、自分たちのような存在を自治体が公に認めることで、希望が持てる人も増えるんじゃないでしょうか。何せずっと『居ないこと』にされて、存在自体が無視されて来ましたから。
 ぼく自身、三豊市に生まれ育ちました。自分の故郷には人一倍、愛着を持っています。数年前には同市にお家を買いました。パートナーとふたり、ずっと住み続けていきたいと考えています。
 市長や市の職員さんたちが、市民のことをいちばんに考え行動してくれたことで、この地がますますすきになりました。三豊市民であることを誇りに思います。


田中昭全




 ぼくらの活動は、思えば2015年に市長宛へメッセージしたところから始まっています。当時はけんもほろろに返されましたが、4年経ってやっと動き始めたことをうれしく思います。土壇場で実現しなかった丸亀市の轍を踏まないように、ひとりでも多くの人に理解を求めていきたいと考えています。

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