2019-05-18

台湾、同性婚法制化おめでとう! #婚姻平權


 2019年5月17日。世界保健機関(WHO)が精神疾患リストから同性愛を外した29年目の記念日に、台湾では同性同士の結婚が法制化されました。アジア初の快挙として、祝福する声が1日経った今も飛び交っています。
 そもそもは2017年5月24日。台湾の最高司法機関に当たる司法院大法官会議(憲法裁判所)が『同性同士が結婚する権利を認めない現行法を違憲』と判断し、2年以内に法改正を行うよう求めていました。政府が出した同性同士の婚姻を保障する法案に対して、保守派からは「婚姻」という文言を意図的に削り、権利を制限した「シビルユニオン」に近い内容の改正案が提出されていました。
 2018年11月には国民投票が行われ、「民放で定める結婚は男女の間に限るべき」と同性婚に反対する提案が700万以上の賛成票を集めました。そのため、民法を改正せず新しい法律で「同性間の婚姻関係」を保障するという審理がなされていたようです。保守派との攻防は、昨日の最終的な法案審議にまで持ち越されました。
 雨の降りそぼつ立法院前には、朝から35000人に及ぶ市民が集まっていました。蔡英文総統率いる政府が2年前に提出した案が賛成多数で可決したことを知らされると、歓喜の声が響いたそうです。
 可決後、台湾の蔡英文総統は「愛は勝利した」というハッシュタグと共に、「我々は真の平等に向けて大きな一歩を踏み出しました。台湾をより良い国にするために」とSNSに投稿したそうです。
 施行は今月25日から。台北市では届け出提出の予約もすでに開始していたそうです。


東京レインボープライドの会場に出されていたGoogleのブースにて。


 日本での「結婚の自由をすべての人に」訴訟の原告として、今回の台湾での出来事は大きな希望となりました。また一方で『同性同士が結婚できない国の国民とは国際結婚ができない』という課題は、まさに、日本で暮らしている当事者のぼくらがどうにかしなくてはいけないことなんだなあと改めて思わされました。この瞬間にも、引き裂かれている国際同性カップルは居るのですから。捨て置けません。
 ぼくは長らく『「婚姻」という名目じゃなくても、婚姻と同じだけの法的効力があるなら何でもいいや。』と思っていた人間なのですが、それはここで完全に撤回します。やはり、国際的な基準である「婚姻」をしっかり求めなくてはいけないと改めて思わされました。
 「結婚の自由をすべての人に」訴訟、大阪の第2回期日は2019年7月5日です。前回は京都在住のまちさん&テレサさんカップルが意見陳述をしたのですが、次回はついに川田中家が意見陳述をする番です。何をどう語れば多くの人に理解してもらえるか、ずっと頭の中で考え続けています。裁判所の傍聴席を傍聴人でいっぱいにすることで、この訴訟がどれだけ重要なのかを訴えられます。お時間のある支援者の方はぜひ、ご来場くださればと思います。


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